Archive for 2011年9月19日

2011年9月

 

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51 入試で確実に実力を出す方法

都立高校の入学試験が迫っています。いくら的確な準備をしても当日のテストでミスをすれば、万事休す。ミスをせずに、準備をしただけの成果を確実に手に入れる方法についてお話しします。
芝居や、コンサートの出演者が本番を迎えた場合でも同じですが、適度な緊張が必要です。「これまで準備して今ここに自分がいる。いよいよだぞ。」と戦闘態勢を取るわけです。普段着感覚では力は出しきれません。
 次が重要です。例えば、数学の試験問題を解いていて、計算をしているとしましょう。このとき、九九の計算をしている自分以外にその九九の計算が合っているかどうかを見張っている自分が必要です。この、計算をしている自分を見張っている自分がいなくなって、計算に没頭している自分だけになるとミスが出ます。
 要するに、問題を解いている自分とそれを見張っている自分を確保し続けることができればOKです。
 国語の読解問題で選択肢アが間違っていると判断した場合、その判断の根拠をはっきりさせなければミスにつながります。このときも判断している自分を見張っている自分がいればOKだということです。
適度な緊張と問題を解いている自分とそれを見張っている自分の三つがそろえば、解ける問題はすべて解けます。ノーミスでテストを受けることができるわけです。

50 センター入試

 センター入試は、例年50万人以上が受験する一大イベントです。去年は、英語を51万人が、国語を48万人が、数学を36万人が受験しています。理科、社会も延べ人数で、それぞれ50万人を超えます。これだけ多くの人が受験するのですから、出題側と受験側の双方にかかっている総コストは莫大です。それだけの費用に見合う何か良いことがあるべきだと私は思います。それは例えば、入試問題が、受験生の実力を測定できるだけでなく、受験生が解いていて楽しく、そのうえ、解いているうちに知識や技術の向上するものであるということ。(良質な入試問題はそういうものです。)けれども、毎年行う入試では、問題作成上大きな制約があります。それは過去に出題した問題は、原則として使えないということです。(センター入試ではそれでは作成不能ということで、出してよいことになっていますが、それでも直近10年分くらいは使いにくいでしょう。)この制約のもとでどれくらいの問題が作られているかですが、英語、理科、社会については、ある程度、理想的な問題になっていると思います。
 数学については、もう少し何とかならないものかと思っています。現在の問題ですと、過去に出題された問題の解き方に習熟していることと、計算能力の2点で得点が決まります。計算が速いこと、正確であることは、きわめて大切ですから、これを重視することに異論はないのです。ただ、できるだけエレガントな解答を求める、あるいは、既存の知識を用いて新たな発見に誘導するという要素が欲しい。個々の大学の数学の一般入試では、ときおり実現していることなので、ぜひ、意欲を持ってほしいものです。
 国語については、現代文に問題有りと思っています。この点は改めて論じます。この記事が載る頃は、今年のセンター入試が終わり、各新聞に問題が載っています。高校生以上の皆さんはぜひ国語の現代文に挑戦してみてください。

49 いつ勉強を始めるか3

 前回、小学校時代は、良くできていたのに、中学校に入って勉強については鳴かず飛ばずになってしまう子供の典型的な例をあげました。
 【4月生まれで、体格も良く、運動会では大活躍、また合唱コンクールでは指揮者となり、大いに目立つ。教室でははきはきしていて、彼(彼女)のいるところは一段と明るくなる。中学受験は考えていないので、塾には行かなかったが、学校の勉強で特に困ったこともなかった。(それどころか、単元終了ごとのテストはいつも満点で、自信を持って勉強していた。)
 多くの母親たちにうらやましがられていたこんな子供が、中学に入学すると、学業の面ですっかりつまずいてしまうことがあります。入学してすぐの数学の授業で、「3ひく7はいくつか?」と問われ、「小さい数から大きい数が引けるわけがない」と思って、涙ぐむ。英語の授業で、アルファベットの小文字の読み書きができないのは自分を含む少数派と知る。こんなショックから立ち直れないうちに、授業は進む。いつの間にか、定期試験が始まり、できるだけの努力をしたのに、各科目とも平均点を超えるのがやっと。「小学生の時は、教室で一番良くできるのは自分だったのに。どうして?」という思いに、持ち前の明るさを失ってしまう。】
 これは説明しやすい例です。この子供は、小学校時代から学業のできる度合いは変わっていないのです。小学校の単元修了ごとのテストでは、満点をとる子供は数多いので、いつも満点をとれていても、特に学業に向いているというわけではありません。また、多くの小学生にわかりやすくするために単純化している説明に納得するには、あまり厳密に物を考えられない方がよいということもあります。つまり、もっと厳密に物を考えられる子供よりも、この子供の方が有利だったのです。ところが、日常生活を扱う小学校とは相性が良かったが、入門程度とはいえ学問の世界を扱う中学校とはうまくいかないというわけです。
 さて、この子供が順調にその力を伸ばして行くにはどうすればよいのか。まず、国語の学習を進めましょう。語彙を豊富にする、数多くの物語の世界を知っておく、今話題になっている論説に触れておく―必要があります。また、算数の学習も進めましょう。いずれ必要になる、順列、組合せにいたる数の数え方や、必須事項である割合・百分率をしっかり身につけるなど小学校の4年から6年のあいだにやっておかなくてはならないことがあります。小学校の4年生くらいから、専門家の指導を受ける必要があるのです