01:「someとanyが同じ意味?」―この真っ赤な嘘

私は、30歳になるまでsomeとanyは同じ意味の単語だと思っていた。そう教えられたからである。
もちろん、次の文は知っていた。
Any child can do that. (どんな子供にもそれはできる。)

だが、これは「肯定文のany」で特別な使い方であると思っていた。そう習ったからである。
しかし、ある人と話しているとき、私が、 「someとanyは同じ意味だが、肯定平叙文のときsomeを使い、疑問文と否定文のときanyを使う。」という趣旨のことを述べたら、相手はひどくびっくりして、しばらく考えていたが、「someとanyが同じ意味で使われている例を思いつかない。何かあるか?」と私に尋ねた。
そこで私は、「I have some brothers.とDo you have any brothers? の2つの文を述べ、このsomeとanyは同じ意味だろう。」と言ったのだ。すると、彼は、
「I have some brothers. のsomeは『ある程度の』という意味で、兄弟として常識的な数(例えば、2人なり3人)を示すが、Do you have any brothers?のanyは『何人であろうと』という意味で数を限定しないということを示しています。」と言った。
これを聞いたとき私は長年の胸のつかえが取れるのを感じた。
Will you have some tea?のsomeが『ある程度の』という意味で、お茶として常識的な量(例えば、ティーカップに数杯くらい)を示すとわかったからだ。つまり、Will you have any tea? というと、お茶の量が茶さじ一杯かもしれないし、バケツ一杯かもしれない感じがするというわけだ。このときまでは、Will you have some tea? は、ものを勧める言葉だからクエスチョンマークが付いていても疑問文ではないなどと苦し紛れの説明をしていた。
つまり、

someは、『常識的な数(または量)』
anyは、『どんな数でも(またはどんな量でも)』

という意味で、

I don’t know some of the students.(中には知らない生徒もいます。)
I don’t know any of the students.(どの生徒も知りません。)

のように否定文にも、

Some students play tennis, and some read books.
 (テニスをする生徒もいれば読書をする生徒もいる。)
Any dictionary will do.(どんな辞書でもいいです。)

のように肯定平叙文にも、また、

Will you have some more coffee?(もう少しコーヒーをいかが?)Are there any 80-yen stamps?(80円切手はありますか?)

のように疑問文にも使われるわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA